“因縁”寺田初先発、由規も合流へ 巨人の“鬼門”はヤクルト戦
「08年から4年間の対戦経験はあるといっても、もう丸4年もやっていないわけで、今度対戦する時は“初物”みたいなもの。すでに球威は150キロ近くまで戻っているみたいだし、速球派はやっぱりイヤですね。試合前に150キロ超の高速マシン打撃練習に取り組んでいるのも、『速球にもろさがある』という原監督の号令ですから。由規が4年ぶりに巨人戦で先発して、初物に抑えられるような負け方は痛い。由規が復活すれば、ヤクルトを勢いづかせることにもなりますからね」
3連戦の第3戦(27日)には、ドラフト4位の寺田哲也投手(28)が、“因縁”の巨人戦で1軍デビューすることも決まった。寺田はBC新潟に所属していた13年9月、巨人の入団テストを受験。テストは通過したがドラフトでの指名は見送られ、四国アイランドリーグplus・香川に移籍し、1年後のドラフトでヤクルトから指名を受けたいきさつがある。
さらにここにきて巨人は、貧打だけではない頭痛の種も表面化した。12球団ワーストの.698というバント成功率である。投手陣の成功率も.463。目も当てられない惨状にこの日、亀井、立岡、小林、橋本、吉川が休日を返上してバント練習を行うはめになった。「打てない」「送れない」で切羽詰まった巨人が、剛腕の復帰情報に敏感になるのも、無理からぬ話なのである。