阪神は「助っ人・FA選手」頼み 侍J入り藤浪1人でまたも露呈
「あれ?」と思った人もいるかもしれない。でも、少し考えれば、「それもそうか」と納得するだろう。
11月に日本と台湾で行われる国際大会、「WBSC世界野球プレミア12」の1次登録選手45人が10日に発表された。大谷(日本ハム)や山田(ヤクルト)、柳田(ソフトバンク)など旬の選手が名を連ねる中、12球団で唯一1人しか選ばれなかったのがセの首位、阪神だった。
選出されたのは投手の藤浪晋太郎(21)だけ。両リーグの最下位チームからも中日は2人、オリックスは4人も選ばれているというのに、寂しい限りである。
阪神のメンツを見る限り、代表メンバーにふさわしい選手が他にいるかといえば見当たらないのも事実。選出された45選手は若手と中堅選手がほとんどを占めている。40歳の黒田(広島)は別格として、次点は34歳の糸井(オリックス)。阪神には一山いくらの若手しかおらず、活躍するのは38歳の福留や助っ人ばかり。これでは藤浪以外に選びようがない。
小久保日本代表監督は「現時点で考えられるベストの45人を選出しました」と話した。つまり、今の阪神には旬の選手もいなければ、イキの良い若手も皆無。今季はここまで優勝争いを繰り広げているものの、2年後、3年後も助っ人とFA補強の選手が主力を担っているのではないか。