再就職は困難か 巨人が解雇の3人にさらなる“墜落”の可能性
そもそも、野球しか知らない元選手が飲食店を始めたところで「武士の商法」の域を出ない。よほどの大選手でなければ知名度を利用した商売は無理である。
だから、犯罪者に身を落とす選手も後を絶たない。ここ5年間で公に報じられた例だけ見ても、逮捕された元プロ野球選手は14人もいる。詐欺や生活保護費の不正受給など金銭を目的とした犯罪が少なくなく、中には東日本大震災の被災地で電線を盗んだやからもいた。12年に詐欺容疑で逮捕された元ベイスターズの捕手は「指定暴力団稲川会系組幹部」と報じられた。
14年にNPBが244人の若手選手を対象に行ったアンケートでは、69%超が「引退後の将来に不安がある」と答えている。解雇された巨人の3選手について球団の森田法務部長は「個人的には今後も相談に乗ろうと思う」と話しているが、球界のイメージを著しく傷つけた3選手の再就職は困難を極めるだろう。ただでさえ厳しいプロ野球選手のセカンドキャリアの現状を考えれば、暴力団との関係を自慢げに吹聴していたという福田が闇の世界に身を落としたとしても、残念ながら不思議ではない。