貴乃花親方の攻勢凄まじく…相撲協会「理事候補選」全内幕
「同僚のひとりなんて、それこそ投票所に入ってからも、会場の隅っこで『そりゃ、いくらなんでもムリですよ』とか、『もう、勘弁してください』なんて携帯電話に向かって言ってた。投票の1分前まで、ゴソゴソやってたのもいたほどです。最後の最後まで票集めにしゃかりきになってる連中がいたのは間違いありません」
こう言うのはある親方だ。
相撲協会は29日、両国国技館で2年の任期満了に伴う理事候補選を行った。定員より1人多い11人が立候補し、99人の親方全員が投票。八角理事長や貴乃花親方ら10人が当選し、高島親方は落選。前出の親方はその舞台裏についてこう続ける。
「中でも今回の理事候補選で目立ったのは裏金顧問を含めた貴乃花親方一派の攻勢の凄まじさですよ。締め切りギリギリまでそれこそなりふり構わず、親方連中を口説きまくっていましたからね。オンナ絡みのスキャンダルなどの不祥事や弱みをネタに半ば脅されたような親方までいたといいます」
親方たちの話を総合すると、「8人の理事は投票前からほぼ当確。残り2枠をめぐって伊勢ケ浜親方と高島親方と貴乃花一派の推す山響親方の争いとみられていたのですが、手段を選ばない貴乃花親方一派の最後の攻勢が効いた」という。