清原容疑者逮捕で遠のくプロ野球「薬物使用者」ゼロの日
日刊ゲンダイは2005年、「薬物とプロ野球の真相」と題し、メジャー経験もある元有名選手の実名による手記を連載した。そこでこの元選手は、アンフェタミン系興奮剤の「グリーニー」を「魔法のクスリ」と言い、「気分が高揚し、集中力が高まるだけでなく、発汗作用があるから、時間をかけてウオーミングアップする必要がなく、リリーフ投手にはすぐに肩ができるという効果があった」と述べている。
さらにグリーニーを飲んでいたある長距離打者は、「打者は集中力が高まり、ボールが大きく見える。ボールへの恐怖心がなくなるので、デッドボールが当たっても痛みをほとんど感じない。だから、思い切って踏み込んでいける」と、元選手に語っていたそうだ。
そういえば清原も現役時代、厳しい内角球をよけずに死球になると、当てた投手によく怒声を発していたものだ。
ちなみに、強い中枢興奮作用のあるアンフェタミンは、国内では覚醒剤に指定されている。2013年、元ア・リーグMVPのミゲル・テハダ(当時ロイヤルズ)が使って105試合の出場停止処分を科せられた薬もアンフェタミンだった。