2015年に違法賭博が最も多いのはテニス 専門機関が暴露
欧州のスポーツベッティング(賭け事)などを管轄する「ヨーロッパ・スポーツ・セキュリティー・アソシエーション」(ESSA)が18日(日本時間19日)に発表した報告書によれば、昨年(15年)、賭けの対象になった大会のうち、法外な金額が投じられるなど、八百長を疑われる試合が最も多かったという。
ESSAが昨年、賭けの状況を監視した100試合のうち、テニスは73試合で不正が疑われている。昨年9~12月の4カ月間だけでも、異常な賭け率が確認されたのは24試合にのぼるという。
報告書では「八百長疑惑が多かったサッカーに代わり、テニスで増える傾向にある」と警告している。
テニスの八百長疑惑を巡っては今年1月、過去10年間で世界ランキング50位以内に入った16人の選手が不正に関与していたことが発覚。17日には男子テニスのジャトゥポン・ナランプーン(タイ)が賭博に関わったとして18カ月の資格停止と罰金5000ドル(約57万円)を科されたばかり。今後はトップ選手にも、ますます疑惑の目が向けられそうだ。