<第1回>岡崎慎司の真価を証明したアフガン戦のゴール
古河電工(現J2ジェフ千葉)、日本代表の現役選手だった70年代は「4(DF)-3(MF)-3(FW)」のフォーメーションが多かった。
日本代表のCFは最強ストライカーの釜本邦茂さん。左ウイングは“黄金の左足”と呼ばれた杉山隆一さんだった。
初めて代表に招集されて右ウイングを任されたボクは、ドリブル突破を仕掛けて相手選手を抜き去り、サイドをえぐってからセンタリング(現在は「クロス」というサッカー用語に統一)を放り込むのが役目だった。
近年は、サイドの選手が勝負を仕掛けるシーンはあまり見られない。サイドチェンジなどコンビネーションで崩すのが主流となっている。
93年にJリーグが誕生するとスタジアムだけでなく、練習場なども芝生に張り替えられ、人工芝のピッチも増えた。ゴールラインやタッチラインは、液体ペイントで塗られて簡単には消えない。
現役当時は土のグラウンドが当たり前。ラインは白い石灰で描かれていた。先輩から「ウイングの選手はワイドに大きく開き、タッチライン際を上下動しろ。黒いスパイクに石灰が付いて白くなったら良いウイングということだ」と口酸っぱく言われたものである。