戦術ピタリ リオ五輪サッカーOAに岡崎1人召集という選択
リオ五輪1次リーグB組で日本はアフリカ予選1位ナイジェリア、欧州予選1位スウェーデン、そして南米2位ながら実力のあるコロンビアと対戦する。どう考えても日本は攻め込まれる時間帯が長い。だからこそ岡崎が生きる。
岡崎はシーズンを通して“弱者のサッカー”をやり続けて結果を出している。岡崎を1トップに置き、その岡崎を最大限に生かすための戦術を採用する。これこそが、手倉森ジャパンの命運を左右する。
■フレンドリーな性格もチームにはプラス
そもそも「OA枠で招集する」には、高いハードルが待ち構えている。
リオ五輪期間中(8月5~21日)、Jリーグはシーズン真っただ中。欧州組にとっては来季シーズン前の大事な調整時期に当たる。主力が“引き抜かれる”のは大打撃だ。
当然、OA枠を使う場合、所属クラブとの折衝だけでも、多大な労力を強いられる。「岡崎1人」にすれば、その労力は3分の1で済む。
岡崎はフレンドリーな性格で知られ、23歳以下の五輪代表の選手たちとは、練習初日で打ち解けるハズだ。これがミラン所属の本田圭佑(29)だったら、五輪選手たちが精神的に気後れしてしまい、チームの一体感が生まれるのに時間もかかることだろう。OA枠は「1人だけ」。そして呼ぶのは岡崎に限る。