高い適応能力で犠飛 楽天オコエは中堅でレギュラー獲得へ
「ドンドン成長していくなぁ」
楽天OBがドラフト1位新人のオコエ瑠偉(18=関東一高)の活躍にうなった。
9日のヤクルト戦の五回、無死一、三塁から逆方向に追っ付けて右翼犠牲フライを放った。
「内角のシュート系の球にうまくバットを合わせて逆方向へ。つまり気味ではあったが、これがファウルにならなかったのは成長の証しですよ」
オコエは開幕一軍ながら、1本も安打が出ないまま二軍落ちした。それが二軍である程度の結果を残し、それなりの自信をつけて5月29日の日本ハム戦から一軍復帰。以降は30打数7安打の打率.233と高卒野手としては、そこそこの数字を残している。もともと守備、走塁は一軍レベルなのだから、ここまでやれれば上出来だろう。
「オコエは高3時の『U-18』で初めて木のバットで試合に臨んだ。練習期間中は体が前に流れて手打ちになり、打球が前に飛ばなかった。金属バットの打ち方だった。それが大会に入るや、右の軸足に体重を残し、下半身を使って打って結果を残した。指導者に教わったんでしょうが、短期間で成長を見せた。適応能力の高さ、吸収する力が優れていると感じたね」(パ球団スカウト)