1回6失点の大炎上…楽天・松井裕“極端すぎる投球”の中身
これも「本領発揮」ということになる。
5日、楽天は1点リードの九回に、守護神の松井裕樹(20)を投入。試合展開が1イニングごとに変わるシーソーゲームに幕――と思いきや、見るも無残に大炎上してしまった。
1死から5番ナバーロを歩かせると、もう止まらない。四球、ヒット、タイムリー、とどめに3ランと、3分の1回で4安打2四球6失点。継投の石橋もこの流れにのみ込まれ、楽天は九回だけで8点を失い、8-15でボロ負けした。
試合後、「実力不足です」と言葉少なだった松井だが、そもそも調子の良し悪しは投げてみるまで分からないタイプだ。今季は15試合で1敗7セーブ。防御率6.91という数字は、この日を含めた2度の救援ミスがもたらしたものだ。11失点中、炎上した2試合で10失点もしている。
その代わり、好調時は手がつけられない。頭の真上から投げ下ろす150キロ超の直球を軸に、同じフォームからチェンジアップ、スライダーなどの変化球を繰り出す。1イニング3三振は珍しくなく、計14回3分の1で23奪三振はヘタな先発以上。まさに「ジキルとハイド」のような投手なのだ。
抑える時も、打たれる時も徹底的に。今日はどっちの松井が出てくるのか……。