強豪が続々辞退…五輪ゴルフ“大失敗”招いたIOCの放任主義

公開日: 更新日:

 このままなら4年後の東京五輪が最後の開催となりそうだ。

 松山英樹(24)が、リオ五輪出場辞退を表明した。多くのプロが辞退の理由を「ジカ熱」としているが、カネにもならない大会に無理をしてまで出たくないというのが本音だろう。世界ランクトップのJ・デイ、同4位のR・マキロイら、相次ぐトッププロの欠場で112年ぶりに復活したゴルフ自体の注目度が下がるのは間違いない。

 そもそも五輪はテレビの放映権料なしでは成り立たない。リオ五輪の放映権料は12億2600万ドル(約1250億円)にのぼる。そのため柔道バレーボールアーチェリー、近代五種、トライアスロンなど、テレビ中継用にルールを変更して試合時間を短縮し、生き残りを図ってきた。

 ところがゴルフは朝から夕方まで4日間行われ、雨や雷で中断することもあり、最もテレビ中継に向かない競技といわれている。それなのに五輪では通常のトーナメント同様4日間72ホールのストロークプレーで行われる。その結果、米ツアーに参戦しているプロにとっては、過密スケジュールとなり、多くの辞退者を出すことになった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド