黒田のマネ的役割も 広島・新井の打つだけじゃない貢献度
広島の新井貴浩(39)が試合を決めた。18日の中日戦。広島打線は先発若松から六回までわずか3安打と苦しめられたが、七回に鈴木の右犠飛などで同点。九回1死走者なしから新井が右翼席にサヨナラソロを叩き込んだ。球宴明け白星発進。カード初戦11連勝に「最高にうれしいです」と新井の笑顔がはじけた。
後輩はもちろん、先輩や首脳陣までも「新井さん」と呼ぶ。そんな39歳のムードメーカーの打率はリーグ3位の.323、打点は同2位の66。ヤクルト山田の各部門総なめを阻止できる位置につけるが、5番打者として以外にも貢献していることがあるという。
「4月に2000安打を達成しても燃え尽き症候群にならず好調をキープ。チームを牽引している点もさることながら、昨オフには、今年で41歳になる黒田に現役続行を決意させるために説得していた。まさに大手柄です。距離があった黒田と若手投手の間に入り、若手がグラウンドで疑問点などを聞いたりできるよう今でも気を配っている。野手最年長なのに、若手にイジられながら黒田の“マネジャー”的役割も担う。チーム内で“新井さん”はMVP級の評価です」(球団関係者)