広島好調で出番こず 大砲エルドレッドを巨人と阪神が狙う
「どのチームも関心を持っていますよ」
さるセ球団の編成担当がこう言うのは、広島の大砲助っ人・エルドレッド(36)のことだ。
エルドは6月16日に右太もも裏痛で登録抹消された。それまで66試合出場で打率.319、16本塁打を放つ活躍を見せていた。今はケガも癒え、球宴にも出場。二軍で試合に出続けている状況だが、首位を快走するチームの中で、なかなか出番が回ってこない。
「広島としてもエルドを使いたいところ。しかし、外国人枠の問題で一軍に上げられないのです」とは放送関係者だ。
「先発のジョンソンに加え、リリーフのジャクソン、ヘーゲンズが抑えの中崎とともに『勝利の方程式』として活躍している。残りは野手の1枠だが、そこにはルナがいるため、併用せざるを得ない。エルドが守る一塁には絶好調の新井がいて、左翼は下水流が頭角を現してきた。今のカープは、エルドが絶対的に必要とはいえない状況です」
今季で在籍5年目を迎えるエルドは昨オフ、年俸1億2500万円、再契約金3000万円の1年契約を結んだ。年齢は36歳と大ベテランの域に入っているものの、今年はDeNA以外の4球団から打率3割以上をマークするなど、打撃の確実性が増している。年俸もさほど高くないのも魅力だ。前出の編成担当は、「年俸2億円は出す価値がある」と、こう続けた。