メダル狙う福原愛 “総決算の舞台”で見せるキャプテンシー
団体で銀メダルを獲得したロンドン大会の時、村上(恭和)監督は年長の平野とよく話をした。ダブルスのペアを「福原・石川」組から「平野・石川」組に変更したことを平野に伝えると「すぐに(福原)愛に電話して」と言われたエピソードを日刊ゲンダイのインタビューで語っていた。今は平野の役を福原が担っているのだ。
福原キャプテンは遠征先に米と炊飯器を持参し、おにぎりを作って伊藤などに食べさせていることが開幕前のテレビで紹介されていた。リオ五輪では選手村宿舎のトイレが壊れると自力で修理もした。
「日本の卓球界は中堅と若手が一緒に過ごす時間が多いですから。キャプテンとして、年長者として頼もしい姿を若い子に見せれば、次の世代は必ず真似をし、それが日本チームのよき伝統になる。リオ五輪が終われば、台湾代表の卓球選手との結婚も囁かれていますが、今は個人、団体のメダル取りだけに集中しています。泣き虫愛ちゃんから、ほぼ四半世紀。福原にとってこの五輪は総決算の大会になる」(前出の記者)
福原の準決勝は10日午前10時(日本時間午後10時)から。ロンドン五輪金メダルの李暁霞(28=中国)が相手。174センチの李が放つフォアハンドのパワーは男性選手並み。8連敗中の難敵を倒せば、銀メダル以上が確定する。