水谷が卓球個人史上初メダル “打倒中国”原動力に銅獲得
努力と苦労が実った。リオ五輪卓球男子シングルスの3位決定戦で、水谷隼(27)がウラジミール・サムソノフ(40=ベラルーシ)を4-1で破り、五輪の日本男子初のメダルを手にした。
水谷の個人戦は、ロンドン大会がベスト16。団体戦は北京、ロンドンと2大会連続5位とメダルに手が届かず悔しい思いをしてきた。
今大会は準決勝進出時に、「メダルを取れなかったら一生悔いが残る」と熱く語ったが、世界ランク1位の馬龍(中国)を打ち破ることができずに3位決定戦に回った。
サムソノフは、アトランタ五輪から6大会連続出場のベテランで、172センチの水谷に立ちはだかるような189センチの大男だ。国際舞台での通算成績は4勝3敗と水谷が勝ち越している。五輪直前の6月27日にも対決。その時も水谷が勝っており、両者とも相手の手の内は知り尽くしている。
第1ゲームは水谷のバックハンドが冴えて、サムソノフが対応しきれずに終始リードを守ったまま11-4で先取。続く第2ゲームは1-4とリードされたところから4連続ポイントを決めて逆転し、11-9で2ゲーム連取。