リオ4位入賞も…男子7人制ラグビー「東京五輪」への課題

公開日: 更新日:

 最後は世界を驚かすことはなかった。

 リオ五輪から実施された7人制ラグビーは11日(日本時間12日早朝)、男子の3位決定戦を行い、日本は南アフリカに14-54で大敗。昨年の15人制W杯で歴史的な勝利を挙げた南ア相手に7人制で返り討ちされ、初代メダリストの座を逃した。

 海外勢と比べて体格で劣る日本は好守に相手を上回る豊富な運動量で、ニュージーランド、フランスの強豪を撃破。銀メダルを獲得した英国には1ゴール差の惜敗だった。相次ぐ大物食いは世界の注目を集めたとはいえ、日本の致命的な弱点が浮き彫りになったのも事実だ。

 攻撃の際の相手を振り切るスピードはなく、パスをカットして速攻に転じても、即座に潰されて好機を逃すケースが目立った。今大会で独走トライを決めたのは、南ア戦で約30メートルを走りきった15人制代表でもある俊足WTB福岡堅樹(23)だけだった。

 昨季のW杯で日本代表の指揮を執ったエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(現イングランド代表HC)が「15人制も7人制も走るスピードがなければ世界を相手に勝負できない」と指摘していた通りだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」