メダリストをタレント扱いするTV局とアスリートの“下心”
とはいえ、バラエティー番組に呼ばれるアスリートたちも、嫌々出てくるわけではないようだ。番組制作会社の関係者がいう。
「リオ五輪(男子柔道90キロ級)で金メダルを取ったベイカー茉秋は『スマスマ』(SMAP×SMAP)に出て大喜びしていたが、バラエティーに出てタレントと知り合いになりたいアスリートはけっこう多いですよ。それに五輪でメダルを取ると箔が付くので芸能プロにスカウトされて、芸能人の知り合いが増える。それで自分もタレントになったと勘違いするんです。メダリストになると金持ちのタニマチもつくでしょ。アテネ、北京で2種目を連覇した競泳の北島康介はお座敷が多くなったし、北京とロンドンで銀メダルを取ったフェンシングの太田雄貴もそう。太田は5月下旬にも飲食店のオーナーに連れられて銀座の高級店で飲み食いしていたが、リオで初戦負けは当然ですよ」
テレビ局がテレビ局なら、のこのこ出ていって喜んでいるアスリートにも問題があるのだ。