細かなミス出て…浅田真央が今季初戦2位に「課題多い」
フィギュアスケートのフィンランディア杯(フィンランド・エスポー)は7日(日本時間8日)、女子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)2位の浅田真央(26)は121.29をマークし、合計186.16点で2位だった。優勝はSP3位のケイトリン・オズモンド(カナダ=合計187.27点)。
「魔術師」を意識したSPの黒い衣装から一転、「情熱」をイメージした赤い衣装で演技に臨んだ浅田。「まだ準備不足」のため、前日のSP同様、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を入れない構成で臨み、序盤は着実なスケーティングを披露した。冒頭のダブルアクセルを難なく決めると、3回転、2回転の連続ジャンプも成功させる。
今季から使用するスペイン人のファリャ作曲の「リチュアルダンス」のリズムに乗った滑りで観客を魅了するが、終盤は「ぽろぽろミスがあった」と浅田。3連続ジャンプが回転不足と取られ不発に終わり、ステップやスピンでも細かなミスが出た。
今季初戦を終えた浅田は「課題はたくさんある」と、まずは反省の弁。「ジャンプのレベルや確実性を見ても、まだまだ滑り込みが必要」と課題を口にした。21日(同22日)には今季のグランプリ(GP)シリーズ第1戦「スケート・アメリカ」(米国・シカゴ)が控えるだけに「失敗を生かすという感じで次に進みたい。早く自分の最高の状態で臨めるようにしたい」とシーズン本格開幕に向けてレベルアップを誓った。
なお、ジュニアGPシリーズ第7戦(ドイツ・ドレスデン)はSP4位の須本光希(浪速高)がフリーで3位(130.63点)となり、合計195.74点の3位だった。