平昌五輪向け韓国フィギュアが狙うユ・ヨン出場の“秘策”
フィギュアスケートの今季を締めくくる世界選手権(米・ボストン)の女子ショートプログラム(SP)は、2月の4大陸選手権を制した宮原知子(18)は6位。同3位だった本郷理華(19)は、自己ベストを更新する演技で7位発進となった。
今大会は2季ぶりの出場となる浅田真央(25)は、調整のために4大陸選手権を欠場。3カ月ぶりの試合となったが、トリプルアクセルの着氷が乱れ手をつくなどのミスが出て9位と出遅れたが、日本より深刻なのがお隣りの韓国。18年平昌五輪を控える韓国のチェ・ダビン(16)は16位。パク・ソヨン(18)も22位。上位争いは厳しい状況だからだ。
彼女たちを送り出している韓国のフィギュア界は、真央の氷上復帰や有望な若手選手が続々出てくる日本を羨ましく思っているそうだ。
韓国の女子フィギュアは、14年ソチ五輪を最後に引退したキム・ヨナ(25)に続く選手が育っていない。今大会に出場しているパク・ソヨンは、欧州勢が出ていない4大陸選手権4位がベスト。チェ・ダビンは、ジュニアのグランプリ・シリーズ(GP)でも頂点に立てなかった。両者とも、平昌五輪キップは手にできても、メダルを争うにはまだまだ力不足とみられている。