放送回避のTV局見返す勝利 パッキャオ“商品価値”再上昇

公開日: 更新日:

“安いボクサー”ではないことを、自らの拳で証明した。

 6日(現地時間5日)、ボクシングのマニー・パッキャオ(37)が7カ月ぶりの現役復帰戦で王者に返り咲いた。

 対戦相手はWBO世界ウエルター級王者のジェシー・バルガス(27)。パッキャオは老獪なテクニックでバルガスを翻弄し、2ラウンドに左ストレートでダウンも奪い、結果は3-0でパッキャオの判定勝利。隙あらばKOを狙いにいく終盤の姿には、余裕すら垣間見えた。

 パッキャオは、昨年5月に行ったメイウェザーとの「世紀の一戦」以降、商品価値が暴落。母国フィリピンの上院議員という「二足のわらじ」も疑問視された。パッキャオ戦を長年放送してきた米テレビ局が、今回の放送を回避。ギャラは、所属するトップランク社が制作したペイ・パー・ビューの売り上げ次第となった。

 しかし、調整の不安が囁かれる中での完全勝利。この日はWBC・WBO世界スーパーライト級王者のテレンス・クロフォードとメイウェザーが、試合場で観戦した。両者との対戦が実現すれば、巨額のカネが動くだろう。パッキャオ・フィーバー再燃の幕開けとなりそうだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド