京大卒で元大手出版社勤務 女子ラグビー・竹内亜弥の素顔
リオ五輪に続いて女子の15人制が世界の大舞台を目指す。
8日、日本ラグビー協会は来年8月に開催される女子ラグビーW杯(アイルランド)のアジア・オセアニア地区予選(香港・13日から)に臨む日本代表メンバー(サクラフィフティーン)を発表。主将の斎藤聖奈(24)、唯一の外国出身であるマテイトンガ・ボギドゥラウマイナダヴェ(32=フィジー)ら28人が名を連ねた。
今大会は、香港、フィジーの3チームによる総当たりで行い、上位2チームがW杯出場権を得る。02年スペイン大会を最後にアジアの壁に阻まれてきた日本の4大会ぶりの出場は京大卒FWの出来にも左右されそうだ。
7人制のリオ五輪にも出場し、15人制ではFW第2列のロックを務める竹内亜弥(30)である。
京大卒業後、大手出版社の新潮社に入社。高校まではバレーボールをやっていた。就職後にクラブチームで本格的に始めたラグビーにのめり込み、主に7人制でプレーしてきた。新潮社では営業職として書店回りや販促事業に携わってきたが、リオ五輪を目指して代表に専念するため休職。五輪後に復職する予定も、「ラグビーに携わる仕事がしたかった」(竹内)と10月末に退社した。新たな就職先も決まったが、来年のW杯まではラグビー中心の生活になるという。
竹内は、身長167センチ、体重68キロ。女子のFWでは決して大型ではないものの、倒されてもすぐに起き上がる豊富な運動量と献身的なプレーが持ち味だ。京大卒の異色選手はリオに続いて女子15人制代表をアイルランドに導けるか。