苦悩の選手会はついに事情聴取へ “WBC後遺症”続出の波紋

公開日: 更新日:

「抑え方が分からない」

 ロッテの石川は、こう言い残して二軍落ちした。18日に先発するも、5回6失点でKO。今季は3戦3敗、防御率7.62。昨季の最優秀防御率投手(2.16)が、今や見る影もない。

 石川に限らず、WBC日本代表選手の多くが故障に泣かされ、不振にあえいでいる。ソフトバンクは武田が右肩炎症、日本ハムは中田が右内転筋筋挫傷で、共に登録抹消中。ヤクルトの山田は打率.224、DeNAの筒香は.241、ソフトバンクの松田は.213と低迷中だ。

 彼らはWBCで世界を相手に激戦を繰り広げた。ボールの違いはもちろん、疲労や前倒しになった調整など、「WBCの悪影響」とみる関係者は球界に多い。

 こうした故障者、不振者続出に、かねて警鐘を鳴らしていたのが日本プロ野球選手会だ。

 昨年、選手会はWBCの影響を踏まえて、開幕を例年より遅い4月7日にするよう、NPBに要望を出した。が、返答は「NO」。予定通り、3月31日に開幕を迎えた。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  2. 2

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  3. 3

    芸能界を去った中居正広氏と同じく白髪姿の小沢一敬…女性タレントが明かした近況

  4. 4

    中居正広氏、石橋貴明に続く“セクハラ常習者”は戦々恐々 フジテレビ問題が日本版#MeToo運動へ

  5. 5

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  1. 6

    広末涼子が逮捕以前に映画主演オファーを断っていたワケ

  2. 7

    大阪万博メディアデー参加で分かった…目立つ未完成パビリオン、職人は「えらいこっちゃ」と大慌て

  3. 8

    容姿優先、女子アナ上納、セクハラ蔓延…フジテレビはメディアではなく、まるでキャバクラ状態だった

  4. 9

    「白鵬米」プロデュースめぐる告発文書を入手!暴行に土下座強要、金銭まで要求の一部始終

  5. 10

    エンゼルス菊池雄星を悩ませる「大谷の呪い」…地元も母校も同じで現地ファンの期待のしかかる