借金29の最下位でも…ヤクルトは神宮だけなら「貯金4」

公開日: 更新日:

「神宮では最下位チームとは思えないんですよ」

 ヤクルトについてこう言うのは、ライバル球団のスコアラー。

 昨8日のDeNA戦はバレンティンの逆転満塁弾を皮切りに、山田、リベロにも一発が出てクリーンアップのそろい踏みで打ち勝った。

 ヤクルトは借金29で5位中日に8ゲーム差をつけられ最下位に低迷している。ロードで10勝42敗と大きく負け越していることが要因だが、本拠地・神宮の試合に限れば、23勝19敗2分けの貯金4。リーグワーストのチーム打率.238も、神宮に限れば.257に跳ね上がる。7月26日の中日戦では10点差をひっくり返して勝利するなど、本拠地では明らかに打線が活発になる傾向があるのだ。

 近年の成績を見ても、5位に終わった16年も本拠地では36勝28敗1分け、優勝した15年に至っては44勝22敗1分けと勝ちまくった。内弁慶もここに極まれりではあるが……。

「対戦相手も神宮はやりづらいと感じている。高校、大学などアマの試合が昼間に行われる時は、練習の大半は隣接する草野球場と室内練習場でやる。アマの試合は多い時で2試合あるのでマウンドはボコボコになりがち。夏はナイターでもグラウンドに熱がこもって暑いし、室内は蒸し風呂状態。上空には季節ごとに特有の風も吹く。それにロッカーやベンチ裏も狭いですし……。ヤクルトの選手も決して楽ではないでしょうけど、やり慣れているだけアドバンテージがある。広島市民球場がなくなった今、対戦相手の選手から環境面でアレコレ文句が出るのは神宮くらいです」(前出のスコアラー)

 ヤクルトは対戦相手が嫌がる神宮でこれだけ勝っている一方で、毎年数試合、地方で主催試合を行い、今季は2勝3敗と負け越している。来年からは地方ゲームはやめた方がいい。

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