2度目登板は4失点KO…ハム大谷を見た米スカウトの本音
しかし、いまだ右足首に不安を抱える大谷はそもそも調整不足。この日が2度目の登板だったうえ、右足首の影響で投手に必要な下半身の鍛錬は十分にできていない。栗山監督は登板前に「完璧な投球はできない」と話していたし、さる日本ハムОBもこう言った。
「今回の登板はメジャーサイドに、とりあえず投げられることを証明するのが目的だったと聞いています。このまま投げずにシーズン終了なら、投手は厳しいと判断する球団も出てくる。メジャーの評価はかなり下がるそうですから。今後、ローテに入れるかどうかも含めた投手としてのスケジュールにしても、登板後の状態をチェックしてから決める方針らしい」
要するに、この日は投手として投げる姿も見たいというメジャーのリクエストに応えた顔見せ登板なのだ。
ナ・リーグの別のスカウトは、「これだけ大勢の同僚が見ている中、4点取られたのはむしろ良かった。今回の投球で大谷に対する評価を落とす球団がひとつでも出てくるようなら、それこそ儲けものだからね」とほくそ笑んだ。