若返りと村田切り 巨人それでも“30億円補強”の愚かな中身
まずは貧打の救世主としたい助っ人である。今季35本塁打でセ・リーグ本塁打王を獲得した中日のアレックス・ゲレーロ(30)、シーズン60本塁打の日本プロ野球シーズン本塁打記録を持つヤクルトのウラディミール・バレンティン(33)らを調査している。
ゲレーロ側は、今季の年俸1億5000万円から大幅増となる年俸5億5000万円の3年契約にプラス出来高を希望。中日の提示額は3億3000万円とされる。森監督はカネでゴネる外国人選手を嫌う。マネーゲームには応じない方針の中日のある球団幹部は、シーズン終了前、「どうせ巨人だろ。うちは提示した金額が全て。引き留め? ムリだろ。行きたいところへ行きゃいいんだよ」と吐き捨てており、交渉決裂は必至な情勢だ。ゲレーロには巨人の他にも、ソフトバンク、阪神などが興味を示している。
さる球界関係者がこう言った。
「ゲレーロ側が要求している年俸5.5億円という金額の根拠は、巨人ではなく、実はソフトバンクの提示額ともっぱら。総額17億円近い額を要求されて、阪神はすでに諦めムード。巨人は年俸ベース4.5億円が限度額で、ソフトバンクに後れを取っているようです。『守れない、走れないのに、そこまでの選手か?』との声も球団内にくすぶっていて、阪神同様、巨人も苦しくなっています」