ゲレーロと合意間近も…巨人が怯える“ソフトバンクの影”
来日1年目で35本塁打を放った今季のセ・リーグ本塁打王、アレックス・ゲレーロ(31)の巨人入りが濃厚となっている。これまで動向を注視してきたが、今季在籍した中日の退団が決まり、交渉が可能となった。
巨人の鹿取GMは前日2日に「ゲレーロを含めて調査していかないと」と初めて言及。さる球界関係者は「中日の提示した条件は破格の3年総額9億円程度だったと聞いていますが……」とこう続ける。
「中日は森監督の希望で最大級の誠意は見せた。それを巨人が上回った。1年5億円、3年15億円を基本線にした本人サイドの希望に対し、巨人は出来高を含めた5億円で3年という条件を用意して、ほぼこれをのんだ。『国内ナンバーワン金満球団』のお株を奪われて久しいソフトバンクも獲得に乗りだしているとの情報があったために、条件を上げざるを得なかった。巨人陣営は『ソフトバンクも動いている』と盛んに警戒していたが、当のソフトバンクは『ゲレーロには行っていない』と両者の言い分は真逆でした」
ソフトバンクの球団関係者によれば、契約をあと2年残しているパ本塁打王のデスパイネが在籍していることへの気配りだという。キューバを代表する形で日本に派遣されているデスパイネとキューバを亡命しているゲレーロは、キューバ人同士でも水と油。同じチームでは衝突する可能性もある。12球団一の戦力を誇るソフトバンクがそんなリスクを冒すか。確かに疑問ではある。