精一杯の銅 高梨沙羅が“金メダル宣言”に隠し続けた重圧

公開日: 更新日:

 2人を追う高梨は2本目のジャンプも103.5メートルの飛距離でトップに立った。その直後、向かい風が強くなり、スタートゲートが2つ下げられた(助走距離1メートル減)。それでもアルトハウスはK点を大きく超える106メートルをマーク。ルンビも貫禄の110メートルジャンプで上位2人に波乱はなく、予想通りの金、銀だった。

 ある欧州のジャンプ関係者は「サラにとっては最高の結果です」と言ってこう続けた。

「絶対女王でソチ五輪に臨んだサラはまさかの4位に終わったが、あれから4年で女子ジャンプの勢力図はガラリと変わった。ソチの結果で言えば、ルンビは8位。アルトハウスは23位です。アルトハウスはサラに憧れ、彼女のジャンプを徹底研究し、ルンビは体幹や筋力を鍛えて飛距離を伸ばした。ルンビはサラよりゲートを下げても110メートルも飛んだ。それを不思議に思っている者は皆無です。

 サラは今大会で金メダルを取ると言い続けてきた。実際には、ルンビとアルトハウスとのレベル差は自分が一番わかっていたはずです。サラは2本ともアプローチ(助走)、サッツ(踏み切り)、空中姿勢、着地もほぼ完璧。着地直前の風もうまく拾って距離を出した。それでも金メダルに届かなかったことが、上位2人との力の差を物語っています」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広末涼子が危険運転や看護師暴行に及んだ背景か…交通費5万円ケチった経済状況、鳥羽周作氏と破局説も

  2. 2

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  3. 3

    佐藤健は9年越しの“不倫示談”バラされトバッチリ…広末涼子所属事務所の完全否定から一転

  4. 4

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  5. 5

    露呈された韓国芸能界の闇…“兵糧攻め”にあうNewJeansはアカウントを「mhdhh」に変更して徹底抗戦

  1. 6

    大阪万博ハプニング相次ぎ波乱の幕開け…帰宅困難者14万人の阿鼻叫喚、「並ばない」は看板倒れに

  2. 7

    大阪・関西万博“裏の見どころ”を公開!要注意の「激ヤバスポット」5選

  3. 8

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  4. 9

    広末涼子が逮捕以前に映画主演オファーを断っていたワケ

  5. 10

    中居正広氏は元フジテレビ女性アナへの“性暴力”で引退…元TOKIO山口達也氏「何もしないなら帰れ」との違い