全英OPカーヌスティに凝縮されていたリンクスコースの魅力

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 これが本場リンクスコースなのだ。

 一見すれば河川敷コースのようだが、全英オープンの会場となったカーヌスティのフェアウエーは硬くてボールがよく転がった。選手にとってリンクス最大の驚異は目まぐるしく変わる天候といわれたが、今年は強風や冷たい雨が少なく、フェアウエーに悩まされていた。

 どんなに良いショットでも、どちらに転がるか予測不能。センター方向に打ち出してもバウンド次第でポットバンカーやラフにつかまったり、クリークに飛び込んでしまうこともあった。

 2位フィニッシュのマキロイが、「攻めのゴルフをすればバーディーも出るが、同時にボギーの危険性も高まる」と語ったが、それがカーヌスティなのだ。

 勝ったモリナリは風が強くなった最終日に、無理をせずに13番までパープレーを続けたのも堅実だったといえる。

 攻めのゴルフをしなければ勝てないマスターズの対極にあるのが全英オープンなのだ。そのマスターズ同様にグリーンを高速にする一方で、深いラフをなくした全米オープンはメジャーの個性までなくしたと言える。

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