ドラ1候補社会人も“直メジャー”…日本球界はなぜ嫌われる

公開日: 更新日:

「今の日本は、政府による『スポーツ立国』の戦略もあり、『日の丸ブランド』を最高に位置づけている。大谷翔平のような日本人選手が国際舞台で戦うことも同じです。五輪、W杯、WBCなどナショナルチームを中心にメディアは報道し、若者たちを引き付ける一方で、プロ野球は今や、ローカルスポーツです。地上波の全国放送はなくなり、球団も観客動員を増やすことばかりを考え、野球レベル向上の方策はおろそかになっていると感じる。数少ない優秀な選手は国際大会などで『大リーグの野球』に触れ、最高のプレー環境を求めて海を渡るという流れは、もはや防ぎようがありません」

 球界OBも、「プロ野球の人気、伝統球団である巨人阪神は近年、低迷が続いている。カネに飽かした補強が目立ち、育成はままならない。巨人では不祥事が続出し、阪神では首脳陣による選手のスパルタ指導が選手の反感を買い、これにアマも不安視している。しかも、巨人やソフトバンクはポスティングによるメジャー挑戦さえ認めないというのですから、高みを目指そうという球児たちが今のプロ野球界に魅力を感じるはずがない」と危惧する。

 野茂英雄に始まり、イチロー松井秀喜、そして今年は大谷翔平がメジャー挑戦した。今後は菊池雄星だけでなく、筒香嘉智(DeNA)、菅野智之(巨人)という日本代表のトップ選手が後に続くといわれる。プロ野球を代表する選手たちがメジャー挑戦を視野に入れることが当たり前となった今、彼らに憧れる球児たちが影響を受けるのは当然だろう。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  2. 2

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  3. 3

    参院選で自民が目論む「石原伸晃外し」…東京選挙区の“目玉候補”に菊川怜、NPO女性代表の名前

  4. 4

    NiziU再始動の最大戦略は「ビジュ変」…大幅バージョンアップの“逆輸入”和製K-POPで韓国ブレークなるか?

  5. 5

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  1. 6

    サザン桑田佳祐の食道がん闘病秘話と今も語り継がれる「いとしのユウコ」伝説

  2. 7

    我が専大松戸の新1年生は「面白い素材」がゴロゴロ、チームの停滞ムードに光明が差した

  3. 8

    逆風フジテレビゆえ小泉今日子「続・続・最後から二番目の恋」に集まる期待…厳しい船出か、3度目のブームか

  4. 9

    新沼謙治さんが語り尽くした「鳩」へのこだわり「夢は広々とした土地で飼って暮らすこと」

  5. 10

    石橋貴明のセクハラ疑惑は「夕やけニャンニャン」時代からの筋金入り!中居正広氏との「フジ類似事案」