中島・炭谷獲得で定位置が…G阿部「第3捕手」現実味おびる
阿部は松井秀喜(44)と並ぶ次期監督候補といわれる。
そして、3度目の原監督の3年という契約期間は、阿部にとって猶予期間、準備期間でもある。
原監督は第2次政権末期に高橋由伸(43)、阿部、松井の名前を挙げ、「可能性のある人間に、巨人の監督はどうあるべきか、それを伝えていくのが自分の役割」と話していた。大本命の松井が控えているため、阿部が3年後にすんなり監督に就任するかは不透明だが、兼任コーチの1年だけで就任した由伸前監督は、経験のなさが命取りになった。球団としてはそんな二の舞いは避けたいところ。作戦面や投手交代など、習得することは山ほどある。
かつて原監督はコーチとして3年間、長嶋監督から帝王学を学んだ。ヤクルト時代の野村監督も「試合中はオレのそばから片時も離れるなよ」と若松、古田と後に監督になる選手を傍らに置き、「ボヤキ」を聞かせながら勉強させたと語っている。
一塁が埋まったことで、捕手としてマスクをかぶるより、常に原監督の隣か真ん前に座り、ベンチで来るべき「3年後」に備えることになりそうだ。