著者のコラム一覧
小野俊哉ノンフィクション作家

1961年岡山出身。スポーツ・アクセス㈲取締役社長。早大理工学部卒、味の素、住友金属工業を経て、03年同社設立。プロ野球、メジャーリーグの記録を分析、評論し各メディアやメジャー球団に情報を提供している。

“ON砲”どれだけ打つか 原巨人V奪回のカギは「初回」にあり

公開日: 更新日:

 巨人史上初3度目の指揮を執ることになった原辰徳監督には、こだわりの攻撃パターンがある。2期12年を指揮した中でも、最多勝利数(89勝)を挙げたのが2009年。この年は日本一にも輝いた。

 飛び抜けて高い得点力を示したのが初回だ。109という数字は全イニング別に見ても両リーグ唯一の3桁。3番小笠原(打率.309、31本塁打、107打点)、4番ラミレス(同.322、31、103)が打ち込み、12ゲーム差をつけた2位中日の66得点を大きく引き離した。09年の巨人は初回に得点し、リードすると36勝4敗1分け、勝率9割。36勝は全89勝の40%を占めた。

 今シーズンを見ると、3連覇の広島と2位ヤクルトの2チームが初回に100得点を突破し(115、111得点)、広島は初回リードで31勝7敗。全82勝のうち38%。ちなみに首位から13.5ゲーム差で3位に終わった巨人の初回は74得点で24勝10敗1分け。24勝は12球団で6番目にすぎなかった。

■4年連続V逸の原因は序盤の得点能力

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