29人をピシャリも…G大江「新守護神」候補浮上の痛し痒し
巨人の大江竜聖(20)がまた抑えた。12日のソフトバンクとのオープン戦。2点リードの九回に登板すると、遊飛、中飛、空振り三振で危なげなく試合を締めた。
快進撃は宮崎春季キャンプ中の2月3日から始まった。初めての紅白戦で2イニングをピシャリと抑え、実戦7試合目のこの日まで29人連続アウト。四死球さえ与えない圧巻の“完全投球”を続けている。
二松学舎大付高(東京)から入団して3年目。二軍では先発だったが、今季はリリーフに挑戦している。一軍未登板ながら、勝利の方程式入りは濃厚。それどころか、守護神を任される可能性も出てきた。
「新外国人でクローザー筆頭候補のクック次第。状態がいい時と悪い時があって首脳陣もまだ判断しかねている。左打者に弱いとか、セットポジション、牽制、クイックといった投球以外のところに弱点があるという情報があるが、まだそういう部分まで見えていない。これから開幕にかけて、もしくは開幕してから、クックの弱点が露呈した時、誰が代わりのクローザーを務めるのか。
経験豊富な上原が二軍に控えているが、大江も候補に割って入ってきた。この日は実績のある吉川光が八回、大江が九回を任された。原監督が『危機管理』としてクローザーを想定し始めたのではないか。大江はすでにオープン戦2セーブ目です」(チーム関係者)