星稜が習志野に猛抗議 高校野球に蔓延「サイン盗み」の闇
小林監督は「私はなんの注意も受けていない」と話したが、林監督はこう言った。
「(習志野のサイン盗みは1回戦の)日章学園戦からずっとです。後ろから私がビデオを撮っていて、誰が見てもおかしいと分かっていた。捕手から(サインを)出すとのぞき込まれるので、途中から投手からサインを出したり、変えながらやってサインミスしてパスボールした場面もあった」
折しも、28日発売の日刊ゲンダイ最終面でさる24日に敗退した横浜(神奈川)にサイン盗み疑惑が浮上して、平田徹監督が「誤解を招いて申し訳ありません」と高野連に謝罪していた事実を報じた直後のことだ。
■勝つために手段を選ばず
相次ぐ不正行為疑惑に事態を重く見た大会本部は異例の会見を開き、「先日の横浜戦でも同じ指摘があった。フェアプレー精神を忘れないという旨の意思疎通を徹底する」とした。
甲子園出場経験のある関西の某公立高校野球部監督がこう言う。
「疑惑が指摘された両校以外にも、今も勝ち残っている強豪私立高校の中には、指導者が選手にサインの盗み方を教え、“常習犯”と疑われる人がいる」とこう続ける。