たびたび被害のダルに追い風…MLBにサイン盗み根絶の動き
MLBが、長年横行してきたとされる不正行為の根絶に動きだした。
今季からベンチとブルペンなどを結ぶ電話の通話内容をチェックするという。
昨季、レッドソックスによる時計型携帯端末を使ったサイン盗みが発覚。ヤンキースは、系列のテレビ局の中継映像から相手バッテリーのサインを解析している疑惑が浮上するなど、多くの球団で「のぞき」の噂が絶えなかった。MLBでは、外部からの不正な情報伝達がないか確認するため、必要に応じて会話の内容を傍受できる新型の電話機を設置。疑わしいケースがあれば、試合中に通話内容を確認するという。
これまで被害に遭ってきた投手には追い風となり、中でも恩恵を受けそうなのがダルビッシュ有(31=ドジャースからFA)だ。
ダルは何度もサインを盗まれたり、球種を見破られた過去があるからだ。昨季のワールドシリーズではアストロズの打者に、グラブの位置などから球種を特定され、2戦連続で2回を持たずにKOされた。レンジャーズ時代の16年には、同じアストロズ打線につかまった際、「(球種が)わかっているかのような、いいスイングをされた。変な感じの登板だった」とコメントした。