11日ロイヤルズ戦で初体験 菊池雄星も悩ます「中4日」の壁
メジャー初勝利をかけて10日(日本時間11日)のロイヤルズ戦に先発する菊池雄星(27=マリナーズ)。メジャー4回目の先発にして、初の中4日登板になる。
プロ野球では1週間に1回投げればよかった日本人投手にとって、中4日登板は壁だ。
黒田博樹がメジャー移籍当初、最も苦しんだのは登板間隔だった。肩肘に張りを抱えたまま中4日でマウンドに上がることも珍しくなかった。
ダルビッシュは14年、シーズン前半で田中将大が右肘を痛めると球宴前会見で先発6人制の導入を訴えた。「中4日(の登板間隔)は短過ぎる」というのが根拠だった。
かく言うダルも翌15年の3月に右肘靱帯損傷が発覚、靱帯を修復するトミー・ジョン手術を受けている。
これまで多くの日本人投手がトミー・ジョン手術を余儀なくされた大きな原因は、統一球より大きくて滑りやすいメジャー公認球だけではない。肩肘の張りが抜けないまま次のマウンドに上がらなければならない中4日の登板間隔が大きなダメージになった。菊池のこれまで3試合の球数は91、86、93。肩肘に配慮してもらっているが、「中4日で100球」はメジャーの先発の基本的なスタイル。日本人投手が故障せずに、中4日のローテを維持するのは至難の業だ。