ソフトB交流戦8度目V 工藤監督の采配ズバリで“一挙両得”

公開日: 更新日:

 上林をスタメン落ちさせるのは簡単でも、それでは問題の先送りにしかならないというわけだ。

 目先の勝利にこだわらないのは、投手起用も同じだ。18日のヤクルト戦、3点リードの九回にルーキーの甲斐野央(22)を登板させるも、1安打3四球とメロメロ。押し出しで1点を失い降板した。そんな新人を20日、今度は1点リードの九回で再びマウンドに上げた。甲斐野が3者凡退でプロ初セーブをマークしたから良かったものの、一歩間違えれば交流戦優勝が遠のく“バクチ”だ。

 倉野投手コーチは「もちろんリスクはあった」と、こう続ける。

「でも、リスクばかり考えては(選手が)成長しない。これが9、10月なら考えも変わる。交流戦優勝がかかっていた試合だったけど、リスクがある分、成功したときに得るものも大きいからね」

 甲斐野も「(リリーフに失敗した)18日はフワフワした感じだった。でも、高村投手コーチに『九回だからといって、やることは変わらんやろ。いつも通りやってこい』と言われて、余計な考えが頭から抜けた」と話している。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  2. 2

    大阪・関西万博の前売り券が売れないのも当然か?「個人情報規約」の放置が異常すぎる

  3. 3

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  4. 4

    ヤクルト茂木栄五郎 楽天時代、石井監督に「何で俺を使わないんだ!」と腹が立ったことは?

  5. 5

    バンテリンドームの"ホームランテラス"設置決定! 中日野手以上にスカウト陣が大喜びするワケ

  1. 6

    菜々緒&中村アン“稼ぎ頭”2人の明暗…移籍後に出演の「無能の鷹」「おむすび」で賛否

  2. 7

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  3. 8

    ソフトバンク城島健司CBO「CBOってどんな仕事?」「コーディネーターってどんな役割?」

  4. 9

    テレビでは流れないが…埼玉県八潮市陥没事故 74歳ドライバーの日常と素顔と家庭

  5. 10

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ