カズ&俊輔“93歳コンビ”を脇役に追いやった若手世代の躍動
2018年7月11日の天皇杯3回戦。横浜・三ツ沢球技場では、この日(8月14日)と同じ横浜ダービーが行われていた。ハイライト映像から場の白熱具合を感じ取り、現場へ行くのを拒んだ自分を悔やんだことを良く憶えている。同じ過ちは繰り返すまい。今年は迷わず足が横浜に向いていた。
幼少期から何度も来ている三ツ沢だが、こんなにも浜風が心地良く感じた記憶はない。湿気はあるが、スタジアムを包むダービー特有の雰囲気がフィルターとなり、そう感じさせたのかも知れない。来て良かったと実感した。
リーグ戦では実現し得ない天皇杯でのダービーマッチに、チケットは完売、入場を待つ列の最後尾は見えないほど。J1の横浜F・マリノス。J2の横浜FC。ステージは違えども好調同士の対戦だ。お盆休暇も重なってファンの会場入りは早かった。
《いま始まる 歴史塗り替えろ 今日この場所で この空の下 かまわねえ 突き進め どこまでも》
試合開始40分前。張り詰めた空気を破ったのは横浜FCサポーターだった。ウォーミングアップへ出てきた選手を「ヨコハマッ! ヨコハマッ!」と鼓舞してみせる。