アルゼンチンに23得点も…八村塁はフリースロー精度に課題
大黒柱の課題が改めて浮き彫りになった。
男子バスケットボール日本代表(世界ランキング48位)が22日、アルゼンチン(同5位)とW杯(31日=中国)に向けた強化試合を行い、93―108で競り負け。
日本の大黒柱とされるスモールフォワード(SF)八村塁(21=ウィザーズ)はチーム最長の30分41秒間プレーし、両チーム最多の23得点。
試合開始早々には、ワンハンド(片手)ダンクシュートを決めるなど、随所にド派手なパフォーマンスを披露。さいたまスーパーアリーナに詰め掛けた1万6211人のファンの喝采を浴びたが、正確性を求められる肝心のプレーでは精度を欠いた。
相手の反則によって得られるフリースローが不安定なのだ。この日は6本放ってゴールネットを揺らしたのは4本。成功率66.7%にとどまった。先のニュージーランド戦では2戦(練習試合含む)合計60%だった。同じNBAを主戦場とする渡辺雄太(24=メンフィス・グリズリーズ)の88.9%(9本中8本)と比べても、八村のフリースローは物足りない。SFの八村はゴール前にドライブ(ドリブル)で切り込んだり、リバウンドを取りに行くことが多いため、相手と競り合ってファウルを受けやすい。当然、チームで最もフリースローの機会が多くなる。接戦になった場合、フリースローの出来が勝敗を左右しかねないだけに、八村のようなタイプの選手には8割以上の成功率が求められる。
試合後の八村は「オフェンス、ディフェンスとも課題が出たので、しっかりと修正したい」と話した。
W杯本番までに精度を上げられるか。