主力選手流失も西武21年ぶり連覇…巨人Vより重いその価値

公開日: 更新日:

「金子も木村も打撃力を考えれば、ともにレギュラーとしてはまだ物足りない。それでも、辻監督は我慢して使い続け、一本立ちさせた。チーム事情から打ち勝つ野球をするしかない中でも、右翼と左翼の守備力を重視した辻監督の用兵を評価したい。強力打線の陰であまり目立たないが、彼らの守備で致命的な失点を防ぐケースが少なくありませんでした」(山崎氏)

 菊池の抜けた穴を埋めたのは新外国人のニールだったが、浅村の流出は既存戦力が補った。この日の先発野手9人はすべて生え抜き選手。ドラフト1位選手は森友哉と木村のみで、秋山や源田壮亮、外崎、栗山巧、金子はドラフト3位以下で入団した。伝統のスカウト力がチームの地力を下支えしており、その点でも巨人とは対照的だ。

 最大8.5ゲーム差を逆転しての連覇。胴上げで10度、宙を舞った辻監督は「今年はしんどい戦いになるかと思った。選手たちが意地を見せた」と振り返った。球団では21年ぶりとなる連覇。就任4年目となる来季の辻監督の続投も決まったが当然だろう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    菊川怜の元夫は会社が業績悪化、株価低迷で離婚とダブルで手痛い状況に…資産は400億円もない?

  2. 2

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  3. 3

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  4. 4

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  5. 5

    斎藤元彦知事ヤバい体質また露呈! SNS戦略めぐる公選法違反「釈明の墓穴」…PR会社タダ働きでも消えない買収疑惑

  1. 6

    渡辺裕之さんにふりかかった「老年性うつ」の正体…死因への影響が報じられる

  2. 7

    水卜ちゃんも神田愛花も、小室瑛莉子も…情報番組MC女子アナ次々ダウンの複雑事情

  3. 8

    《小久保、阿部は納得できるのか》DeNA三浦監督の初受賞で球界最高栄誉「正力賞」に疑問噴出

  4. 9

    菊川怜は資産400億円経営者と7年で離婚…女優が成功者の「トロフィーワイフ」を演じきれない理由 夫婦問題評論家が解説

  5. 10

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”