著者のコラム一覧
松崎菊也戯作者

53年3月9日、大分県別府市生まれ。日大芸術学部放送学科卒業後は宇野重吉らが率いる「劇団民藝」に所属。その後はコントグループ「キモサベ社中」「キャラバン」を経て、88年にコントグループ「ニュースペーパー」を結成。リーダー兼脚本家として活躍した。98、99年にはTBSラジオ「松崎菊也のいかがなものか!」でパーソナリティーを務めた。現在も風刺エッセイや一人芝居を中心に活躍中。

原監督よ かき集めた山盛り枯れ葉のたき火は目にしみるか

公開日: 更新日:

 日ハム、巨人、日ハムと行き来して18年間、スタンドでは奥さんと子どもたちも見守ってた。試合後、両チームの二軍選手から胴上げされて実松も涙腺が緩んだ。

■炭もくべるかい

 巨人のベンチには、とっくに原の熊手から漏れちまった二軍打撃コーチの村田修一や、投手コーチの杉内俊哉が見つめていた。

 胴上げに参加した二軍選手たちの中にゃ、原の熊手から漏れちまった岩隈久志中島宏之も交ざっておらんかったかい?

 原辰徳は、去年11月の秋季キャンプで早速熊手を振り回しながら中島のことを、「すごく評価している非常に魅力的な選手、何より私と相性が良いと思っている」などと熱烈ラブコールを送ったもんだ。日本語が達者なら、相手に確かめもせずに「相性が良い」なんて言わねえもんだ。

 実松を胴上げしつつ、中島や岩隈はどう思ったかね?

「オレが引退するとき、誰か胴上げしてくれるだろうか?」

 熊手でかき集めた山盛り枯れ葉のたき火で「涙腺が弱った」原よ。まだ一軍にぶら下がってるらしい炭谷とかどうするよ?

 炭ってのはな、たき火にくべちまうと、長持ちするぜ……。

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