ラグビー協会に内紛…ジョセフHC続投に“慎重論”で大迷走

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■アタックコーチの退任が遠因に

 8強進出を実現したとはいえ、協会内の一部には実は当初からジョセフHCの手腕を疑問視する声があったという。

「今大会での快進撃もアタックコーチのトニー・ブラウンの功績によるものという意見です。そのブラウンはW杯前に母国ニュージーランド協会への復帰が決まり、日本代表を去ることになった。日本代表の戦術、戦略面を担当していたのは主にブラウンで、ジョセフHCの担当はラインアウトなどのごく一部。チームをまとめたという実績は評価できても、ブラウンという参謀を失うジョセフHCにさらなる代表の強化が可能なのか。そこに不安を抱く一部関係者が、次期監督候補として神戸製鋼のウェイン・スミス総監督に接触したことが露見し、ジョセフHCも態度を硬化させたという構図です」(同)

 ジョセフHCの手腕に対する評価が分かれているところへ、協会内の主導権争いも加わった。

 マスコミ関係者が言う。


「今年6月に日本協会は新会長に森重隆、副会長には清宮克幸の両氏を据えるなど人事を刷新。W杯開幕前に、23年仏大会に向けた強化に早々と乗り出すためだったが、中には異例の大抜擢ともいえる人事もあったため、協会内では反発も少なくない。現体制に反感を抱く一部の幹部が新たな人選に動いているのです」

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