G一軍には“親分”の弊害 阿部二軍監督は反面教師にできるか

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 日本シリーズでソフトバンクに4連敗を喫し、23日に今季を終えた巨人。パ2位チームに投打で圧倒され、なす術がなかった。敗戦後、山口オーナーは「リーグ優勝はできたけど、日本シリーズで一つも勝てないで敗退。球団としてはこれでいいというわけにはいかない。来年に向けて取り組むべきことはいろいろある」と補強を示唆した。

 が、全てが選手のせいなのか。シーズン中、こんなことがあったと、ある選手が声を潜めてこう言うのだ。

「ある試合で捕手の小林がサインミスをしたんです。試合後、小林は原監督に烈火のごとく怒られた。でも実はこれ、コーチの伝達ミスが原因だったそうです。『小林がかわいそうだから監督に言った方がいい』と進言するコーチもいたんですが、吉村さん(打撃総合コーチ)は結局、監督に言わなかったんですね。小林は怒られ損ですから、選手はみんな同情していました」

 現一軍スタッフの多くが、現役時代から原監督を「親分」と仰ぎ見た派閥の一派。しかも、その親分は全権監督としてチームを掌握している。選手より監督の方を向いていると思わせるのは、吉村コーチだけではない。

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