FA美馬&鈴木獲りで“金満”原監督「人的補償は敵」の大放言
それでも原監督は止まらない。
「きちんと手を挙げて、お金を出して、その分の補償も払う。にもかかわらず、その球団を『悪』みたいに言うのがいるのもひどい話。『よくぞ巨人は手を挙げた』と。『FAを滅ぼさないで、いつでも参加してね』と言ってくれるならまだ話は分かる。むしろ参加しない球団を叩くべきだ」
そう「金持ちの理論」をまくし立てた原監督は、日本シリーズでソフトバンクに4連敗を喫した直後に「セもDH制を」とブチ上げたばかり。DH制導入については、球団フロントがすぐさま反応。パの球団が7年連続で日本シリーズを制している現状を踏まえ、セ・リーグ全体で課題を共有するべく、分科会の立ち上げを提案し、そこでDH制導入を検討するとみられている。かつては逆指名ドラフト、FA制度も巨人が主導して導入された歴史がある。原監督の我田引水のFA改革も単なる放言では片付けられない怖さがあるが、前出のコジロー氏はこう言った。
「近年はパの球団が地域密着で独自の経営スタイルを築いたことで、巨人におんぶに抱っこじゃなくなってきたのではないか。時代が変わってきたのです。巨人も数年前に野球賭博事件を起こしたり、しばらくリーグ優勝から遠ざかっていたこともあって、球界内で発言力が弱まっているのも考えられます」