白鵬の夢「親方」に黄信号 日本国籍取得でも残る3つの障害

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 まず、白鵬が望んでいる一代年寄は協会にはねつけられる可能性が高い。顕著な功績を残した横綱は、一代に限り引退後も現役時代のしこ名のまま親方になれる。確かに白鵬は歴代最多の43回の優勝を誇るも、同時に素行不良で厳重注意の常連でもある。角界では「本気で一代年寄になれると思っているのは白鵬本人だけ」との声もあるほど。一代年寄の承認は理事会で行われるが、白鵬の場合は審議すらされないケースまであり得るという。

■親方株は空き株なし

 となれば、年寄名跡、通称「親方株」を取得するしかない。ある親方は「これが一番難しい」と、こう続ける。

「空いている株がほとんどないんですよ。使われていない株はあっても、すでに継承者が決まっているものばかり。親方株は基本、一門内で代々継承していくもの。過去にはよその一門の株を取得し、所属一門から破門された親方もいた。出羽海や二所ノ関といった規模が大きな一門は保有している株も多いが、白鵬が所属する伊勢ケ浜一門は小規模ですからね」

 ならば師匠である宮城野親方(元前頭竹葉山)から継承すればいいと思いきや、こちらもすんなりとはいかない事情がある。

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