大トリは佐々木朗希と仮契約 ロッテがオフ補強で圧勝の裏
ロッテが今オフ、プロ野球界の“主役”に躍り出ようとしている。
ドラフトでは4球団競合の末に、163キロ右腕佐々木朗希(大船渡)の交渉権を獲得。11月30日に契約金1億円プラス出来高5000万円、年俸1600万円の最高条件で仮契約を結んだ。
佐々木の交渉権獲得で勢いに乗ったのか、FA戦線もロッテの独壇場。楽天からFA権を行使した美馬学(33)を巨人、ヤクルトとの争奪戦の末に獲得すると、ソフトバンクからFA宣言した福田秀平(30)を巡っては、巨人、中日、ヤクルト、西武、楽天、そして残留要請をしていたソフトバンクという6球団との獲得競争を制した。チームの顔だった鈴木大地(30)は楽天にFA移籍したものの、ストーブリーグは圧勝といっていい。
■会社のブランド強化
美馬、福田ともに、ロッテのフロント、首脳陣に魅力を感じたのは間違いないにせよ、その舞台裏ではロッテの思惑が見え隠れする。
ロッテは来季、井口資仁監督(44)が3年契約の最終年を迎える。就任1年目の2018年から5位、4位と1つずつ順位を上げ、今季は楽天とCS争いを繰り広げた。