卓球ビデオ判定遂に導入 誤審に泣いた伊藤・早田組が契機

公開日: 更新日:

 もっと早く導入するべきだった。

 国際卓球連盟(ITTF)は10日、12日に開幕するワールドツアー・グランドファイナルでビデオ判定を導入すると発表した。選手が要求できるのは1試合2回。成功すれば回数は減らない。判定対象は、球が台の端に当たったか否か、サービスがネットに触れたかなど。今大会で問題がなければ、来年の東京五輪でも導入されることになるはずだ。ビデオ判定により誤審は大幅に減ることになる。

 誤審といえば、今年4月の世界卓球の女子ダブルス決勝を思い出す。伊藤美誠早田ひなペア(日本)と孫穎莎、王曼イクペア(中国)が対戦し、最終第5ゲームの9-9の場面で、早田のサーブに中国選手がレシーブミス、サービスエースかと思われた。

 ところが、審判はネットにかすったと見て「ネット」の判定。伊藤が何度も「ビデオを見てください」と言っても審判は聞く耳を持たなかった。会場の大型スクリーンにはネットに当たらず相手コートに球が入るスローモーションの映像が流れ、観客からはブーイングが出た。明らかな誤審でリズムを崩した日本ペアは流れを引き戻せず、銀メダルに終わった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  2. 2

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  3. 3

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    大河ドラマ「べらぼう」の制作現場に密着したNHK「100カメ」の舞台裏

  1. 6

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  2. 7

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  3. 8

    下半身醜聞ラッシュの最中に山下美夢有が「不可解な国内大会欠場」 …周囲ザワつく噂の真偽

  4. 9

    フジテレビ第三者委の調査報告会見で流れガラリ! 中居正広氏は今や「変態でヤバい奴」呼ばわり

  5. 10

    トランプ関税への無策に「本気の姿勢を見せろ!」高市早苗氏が石破政権に“啖呵”を切った裏事情