難局は遊び心で 西武・山川らの捕手練習はナイスアイデア
試合中、制球を乱す投手や長打を食らう投手を見て、「まったく、どこに投げてんだよ」と呆れていた自分を反省するかもしれない。ストライクを投げることがそう簡単なことではないことを知り、伸びのある140キロ超のボールを投げることがいかにすごいことかに気付くだけでも、プラスになる。打撃も投球も大事なのはトップの位置。投球練習することでそれを再確認する効果もありそうだ。
■楽天時代のマー君にしたアドバイス
もちろん、投手は投手で内野や外野でノックを受け、打球を追う。いずれにしろ、遊び心を持ってやること。楽天時代の野村克也監督に、「ちょっとマー君に話したってくれ」と頼まれ、田中将大(現ヤンキース)に、「キャッチボールで遊んでみたら? 同じ真っすぐでも、一球一球スピードを変えてみる。間合いに変化をつけたり、球離れを遅くしたり早くしたり。これが、案外、試合では効く。遊び感覚でやってみたらいい」とアドバイスしたことがある。
一生懸命にやってるだけでは見えないことが、遊び感覚でやると見えることがある。
出口の見えない非常事態で満足な練習ができない今、制約の中でいかに時間を有効に使うか。選手の感性が問われる。