菅野にG残留説…年俸大幅減でも“メジャー1年待ち”選ぶ理由

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 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、開幕が再々延期となった日本プロ野球。143試合からの試合数削減は避けられない状況だ。当然、選手の年俸についても議論される可能性がある。

 すでに世界中で動きはある。サッカーのスペイン1部リーグ・バルセロナのスーパースター・メッシらは、リーグ戦が中断している間、クラブのスタッフが100%の給与を受け取れるようにするため、選手の給与の70%削減に合意したと発表している。

 米国の大リーグも労使協定に基づき、MLB機構と選手会が今季開幕後の年俸は試合数に比例することで合意。日本のプロ野球でも、年俸の削減が議論になるのは間違いないだろう。

 そうなった場合、今季年俸が日本球界最高(6億5000万円)の巨人菅野智之(30)は、最も多い金額を引かれる対象になる。菅野は今年オフにポスティングシステムを利用したメジャー移籍を球団に直訴する可能性があり、動向が注目されている。さる球界関係者がこう言う。

「給与を70%削減するバルサの例では、年俸120万ユーロ(約1億4000万円)の選手は単純計算で、月に支払われる額が、約1200万円ではなく、約350万円になる。同様に菅野の年俸で計算すれば、月に5417万円だったものが1625万円。これはバルサの例ではあるが、そんなことならいっそのことメジャーだと、挑戦に拍車がかかりそうなもの。でも、そうとも言い切れない。“菅野は巨人に1年残留する”という見方がMLB関係者の間で強まっています」

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