全国制覇の西日本強豪校 監督による部員への暴力隠蔽疑惑

公開日: 更新日:

 その学校の複数のOBは、「甲子園に出ることはできましたが、3年間で一度も、野球が楽しいと思ったことはない」と口をそろえた。そんな監督が指導しているからなのか、ある年には部内で暴力事件があったという。さる高校野球関係者が明かす。

■上級生に腹を殴られた

「ある下級生部員が、先輩部員から頻繁に暴力を受けていた。部室の裏に呼ばれ、腹を殴られたり蹴られたり。痕跡が残るため、顔はあえて避けていたそうです。多くの部員はその暴力行為を知っていたのですが、この事実が発覚して高野連から謹慎処分を受ければ、甲子園に出られなくなる可能性がある。なので見て見ぬふりをしていた。その話をどこから聞きつけたのか、ある日、学校が1~2年生部員にいじめについてのアンケートを取った。複数の部員が勇気を振り絞り、暴力の事実と暴力をふるった先輩の実名を書いたそうです。その先輩は事情聴取を受けたが、やっていないとウソをついて部内暴力はうやむやになった」

 X監督は保護者に対しても強権をふるっているという。前出の高校野球関係者が続ける。

「ある日、保護者たちとの食事会の席で、保護者のひとりが酒を飲んだ勢いもあってX監督に指導方針について否定的な意見をぶつけた。するとX監督はその保護者の息子を突然、試合で使わなくなったそうです」 =つづく

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド