マー君やダルは75%減の6億円に…MLB年俸労使対決の行方
機構やオーナー側にしても、いったん決まった約束事を反故にしたのは、台所事情が逼迫するからだろう。そうなるとストライキまであるのか。
前回のストライキ後、ファンはメジャーにそっぽを向いた。1試合平均の観客動員数は20%も減り、プレーオフのテレビ視聴率も低下したが……。
「ストによる打撃の大きさは計り知れない。経営者側も選手会側もそれはわかっています。まして7月4日の独立記念日という記念すべき日の開幕を白紙にするようなことになれば、なんだ結局はカネの亡者じゃないかと、全米のファンの強烈な反発を買うのは火を見るより明らかです。なので双方が歩み寄って、最終的には合意するのではないか。例えば、年俸を試合数の日割りにした金額からさらに一定の割合を引いた額にするとか、選手会側にはサラリーキャップ制ではないことを示す提案で妥協点を探るとか、両者とも歩み寄って決着すると思います」とは鈴村氏。
野球をやらないという最悪の事態は回避されるというのだが。